ニンニクってどうやって栽培するんだろう?初めて貸し農園でニンニクを栽培したいけど栽培方法や失敗しないためのポイントが知りたいな。
ニンニクの栽培方法は難しくないけど、はじめはニンニクの鱗片をどの向きに植えたらいいのかもわからなかった。あらかじめ知識として身につけておくことが失敗しないのでおススメだね。
この記事では、初めてニンニクを栽培しようと思っている人に
- ニンニクの土づくりから収穫までの栽培手順
- 理想通りの収穫ができるよう、ニンニクの栽培のコツ
を紹介していきますね。
私は貸し農園で週末を利用した野菜づくりを始めて8年になります。今では年間を通じて40種類以上の野菜を栽培してます。色々試行錯誤ではありますが、知識と経験が少しでも初めてはじめる人の役に立てればと思っています。
目次
まずは、ニンニクの栽培手順とタイミングをつかもう
まずは、ニンニクを育てるための栽培手順を説明していきますね。
苗の植え付けの2週間前には「苦土石灰」で土の酸度調整を行います。
1週間前には「堆肥」及び「元肥」を加えながら耕します。
「堆肥」「元肥」を入れ、充分耕したら畝を立てていきます。
ニンニクの畝の幅は、2条植え(2列植え)の場合は50cm、株の間は15cm程度あけます。
畝を立てた後にマルチ(黒マルチ)を張ります。
※黒マルチはお好みですが、気温が下がってきたときの土内の保温効果、雑草の抑制効果があります。
マルチに15cm間隔で穴をあけた後、穴一つごとに種球を植えつけていきます。
※大きなひとかたまりのニンニクを剥いて、一片ごとの鱗片に分けます。
大きくて、形がキレイな鱗片を優先に植えつけていきます。
【追肥2回(1回目:11月初旬、2回目:2月中旬〜3月上旬】
ニンニクの場合、収穫するまでに秋、冬を越して暖かくなる前の2回、追肥をおこないます。
追肥は、鶏糞を軽く一握り(30g)程度、株元に撒きます。
追肥のタイミングで、軽く土を柔らかくした状態で肥料を撒いてあげると効果的です。
マルチ穴周辺に雑草が生えてきますが、生長の妨げにならないように除草しておきましょう。
4月の下旬頃になると、上部から芽が伸びてきます。
ニンニクの芽も食べることができます。芽も大きくなりすぎると外皮が硬くなり美味しくないので、柔らかく食べれる若いうちに摘み取るのがおすすめです。
収穫前には、下葉が黄変し枯れてきます。葉の8割くらいが枯れたタイミングで収穫が可能です。
収穫は、晴れて土が乾燥しているタイミングで収穫するようにしましょう。
収穫した後、その場で半日くらいは天日干しして水分を飛ばしてから、乾燥させるとカビが発生しにくくなります。
ニンニク栽培の収穫までの作業の流れはつかめましたか?
にんにくの栽培期間は約8ヶ月と長いので一度に覚えることはできないと思うので忘れた時は見直してくださいね。
私も初めて栽培するときは全くどうやっていいのかわからず、同じ菜園の仲間に教えてもらったり、本を読んだりして勉強しました。
ここでは、私の栽培経験で習得した栽培のコツを紹介していきますね。
目的は、「失敗することなく、大きなニンニクがいっぱい収穫できること」です
①植えつけ&追肥の適切なタイミングを守る
ニンニクは種球になっているからあまり肥料をあげないほうがいいの?
私も最初はそう思っていました。
実は、「追肥を含めた肥料の量、追肥のタイミングはニンニクの収穫時の大きさに関わってくる」ので大切な作業です。
でも逆に、ニンニクの生長には長い時間がかかるので、はじめの元肥の段階から肥料はしっかり入れていた方が良いです。
また、植え付けタイミングも早く植えつけてしまうと暑さで枯れてしまい、逆に遅れてしまうと寒くなると生長が止まってしまいます。
気温が20度くらいが生長温度なので、気温を確認しながら適切なタイミングで植え付けるようにしましょう。
②種球から鱗片を分け、大きなものを優先して植えつける
「大きく形のいい鱗片が大きなニンニクになる」
ニンニクを植え付ける際、大きな塊をむいて、一片づつの鱗片に分けます。
鱗片は、大きいものから小さいもの、形のいいものから形の悪いもの色々分かれます。
その中から大きくて形の良い鱗片を選んで植え付けることが、大きなニンニクの収につながります。
小さなニンニクの鱗片は、いちごのコンパニオンプランツとして最適です。(ニンニクの匂いで害虫避けになります)。
きゅうりやナス、トマトにも効果があるようなので、虫除けとして植えつける用に使用しましょう。
③作業手間を減らすために、黒マルチを張る
黒マルチは黒のビニールのことね。よく畝に敷いている人を見かけるけどどんな効果があるのかしら。
黒マルチは、ニンニクに限らず秋冬野菜の栽培には効果的なので使用した方が良いと思います。
黒マルチを張るメリットを挙げると、
【黒マルチを張るメリット】
- 寒い期間も地温が上がり生長が促進される
- 雑草を除草する手間が省ける
- 等間隔に苗を植えやすい
ダイソーの黒マルチはニンニク以外にも使い勝手が良いので重宝しています。かさばらないし、カンタンに張れるので初心者の方には特におススメです。
④「収穫量」or「大きさ」重視で栽培方法が変わる
「同じ面積で、たくさんのニンニクを収穫できる方法」があります。
単純ですが、マルチを張ったひとつの穴に鱗片を2つ植える方法です。
余った鱗片を試しに植えてみたところ、程よい大きさのニンニクが多く収穫できました。
ひとつの穴に1つ鱗片を入れる方が大きいものができるので、大きさを取るか、収穫量を取るか。どちらを重視するかで変わります。
また、2つの鱗片を同時に植え付けるとお互いの成長を刺激しあって質のいいニンニクが収穫できるようです。
⑤種球は作業効率を考えて「皮をむかず」に植えつけする
種球を一片ごとにバラして「鱗片」にした際、皮をキレイにむいて植える方法と皮をむかずに植え付ける二通りの植えつけが紹介されています。
初めの頃は丁寧にひとつひとつ薄皮をむいて植えつけしていましたが、最近はもっぱら薄皮をむかずそのまま植えつけています。
メリットは、作業効率です。
植え付ける量にもよりますが、薄皮をむいて植えつけるのは時間がかかるためそのまま植えつけるようにしています。
皮をむいて植えつけた時と比べ、収穫時の変化はあまりないように感じます。
ただ、植えつけ時期が遅れてしまった場合は、薄皮をむいて植えた方が発芽が早いと思います。
「作業効率」と「植えつけタイミング」で様子を見ながら植えつけ方法を選ぶといいですね。
ニンニクの栽培の手順や栽培のコツは理解できましたか?
この記事で紹介したことをまとめておきますね。
いかがでしょうか。美味しいニンニクを栽培するためのコツは、
- 大きな種球を収穫するために、植えつけ&追肥タイミングには気をつける
- 大きな種球を収穫するために、元肥から肥料をしっかりすき込む
- 大きな種球を収穫するために、鱗片は大きくて形の良いものを優先する
- 作業効率を上げるために、黒マルチを使用する
- 作業効率を上げるために、鱗片の薄皮は剥かずに植えつける
長くなりましたが、ここまでお読みいただいてありがとうございます。
この記事が初めて玉ねぎ栽培をされる方に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
このブログでは、初めて貸し農園で野菜栽培を始められる方に栽培方法を紹介していますのであわせてお読みいただければと思います。
また、ココナラで野菜栽培の相談も承っていますので、お気軽にご相談くださいね。