初めて貸し農園でソラマメを栽培しようと思っているんだけど、初心者の私でもできるかな?
栽培期間が長いので難しそうだけど、初めての人でも作りやすいし、ちょっとしたコツをつかめば初心者でも簡単に栽培できるよ
この記事では、
貸し農園や家庭菜園スペースで初めてソラマメを栽培する人に、私が初めて栽培をする時に知っておけばよかった、栽培手順とコツを紹介していきますね。
私は貸し農園で週末を利用した野菜づくりを始めて8年になります。今では年間を通じて40種類以上の野菜を栽培してます。色々試行錯誤ではありますが、知識と経験が少しでも初めてはじめる人の役に立てればと思っています。
目次
まずは、ソラマメの栽培手順とタイミングをつかもう
ソラマメとビールって最高ですよね!美味しいソラマメを収穫するには、サヤ(豆を優しく包んでいる外皮)を大きくする必要があります。意外とサヤ中の豆は小さかったりするので、美味しいソラマメを収穫するコツは大きなサヤ作りを目指しましょう
栽培手順とタイミングのコツをつかんでソラマメをたくさん収穫しましょう!
土づくりと合わせて、植えつける苗の準備をします。土を入れた苗ポットを準備し、種挿しをします(黒い口が下になるように挿します)
※ソラマメは直播より、発芽や初期生長を揃えるため、苗ポットでの育苗がおススメ。
まずは土づくりをしていきましょう。土づくりの際にひとつ注意が必要です。
ソラマメは土壌がアルカリ性の状態を好みます。酸性に傾いていると生長不良の原因になるので酸度調整を行いましょう。
※苗の植え付けの2週間前には「苦土石灰」で土の酸度調整を行います。
ソラマメは酸性度に弱いので、石灰などで土壌のPHを6.5程度にして植え付けるようにしましょう。
苦土石灰がうまく土に馴染んだら、次に土に栄養分をすき込んで行きます。
「堆肥」「元肥」を入れ、充分耕したら畝を立てていきます。
※ソラマメの場合は、根粒菌を活かすために「元肥」は少なめにしましょう。
肝心なさやが大きくならずに茎葉だけ大きくなってしまいます。
ソラマメの畝の幅は50cm、株間は60cm程度あけます。高さは10cmほど上げましょう
畝を立てた後に黒マルチ(黒のナイロン)を張っていきます。
※黒マルチを張るかはお好みですが、気温が下がってきたときの土内の保温効果、雑草の抑制効果があります。(特に雑草処理が少なくなるのは助かります)
マルチに60cm間隔で穴をあけた後、穴一つごとにポットで生長させた苗を植えつけていきます。
【追肥2回:2月下旬、ソラマメの花が咲いたタイミング】
ソラマメは収穫までに追肥を2回おこないます。タイミングは、冬を越して気温が暖かくなる前と花が咲いたタイミングの2回が最適です。
※追肥方法は、肥料は株から少し離し、畝の両側面に鶏糞堆肥をひとつまみ程度施します
あわせて、マルチを張っている場合、あけた穴周辺に雑草が生えてくるので生長の妨げにならないように除草しておきましょう。
ソラマメの草丈が大きくなってくると、茎は弱く折れたり倒れたりすることがないように注意が必要です。それを防ぐため、草丈が60㎝ほどになったら株が倒れないように周囲を紐で囲います。
※茎が外に広がっていかないように、畝の四角に支柱を立て、株を囲うように紐を張ります。(畝の長さにより支柱の数は調整してください)
本葉が7、8枚になった頃に主軸の「摘芯」を行います。
摘芯とは主軸を摘むことで成長を止め、主軸からの栄養を脇芽に分散させ、脇芽をどんどん伸ばしていきます。その結果収穫量を増やすことができます
脇芽の本数がどんどん増えてくるので、養分を集中させるために芽欠きをおこないます。
元気な脇芽を選び6、7本残し、残りは摘みます。
サヤが大きく生長し、上を向いて大きくなったサヤが垂れ下がると収穫タイミングです
※収穫タイミングには気をつけましょう!もっと大きくならないかなと収穫を待ち続け収穫が遅れると、サヤが黒くなり豆が硬くなってくるのでできるだけ早く収穫してしまうようにしましょう。
ソラマメ栽培の収穫までの作業の流れやタイミングはつかめましたか?
ソラマメの栽培期間は約7ヶ月と長いです。一度に覚えることはできないと思いますので、忘れた時はぜひ見直してください。
私初めて栽培するときは全くどうやっていいのかわからず、同じ菜園の仲間に教えてもらったり、本を読んだりして勉強しました
ここでは、私の栽培経験で習得したコツを紹介してます。
目的は、「大きなソラマメをたくさん収穫すること」です。
①苗が枯れてしまうことが無いよう苗の植つけ時期は要注意!
しっかり大きなサヤがついたソラマメを育てるには、
気温が下がり成長が止まる前までにしっかり根付かせることが必要です。
早めに植えてしまい大きく生長した状態で、霜が降りると枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
せっかくの株が枯れてしまうことがないように、種挿しのタイミングと畑に植え付けるタイミングを守りましょう。
苗の植え付けは「11月中旬〜末」まで。逆算してタネ挿しは適度な大きさの苗に生長させるため「1ヶ月前」におこなうと丁度いいと思います。
②苗が枯れてしまわないように越冬する方法
霜にあたってしまい苗を枯れてしまわないよう、苗をあまり大きく育て過ぎないことと合わせて、霜から苗を守る方法を紹介します。
私も過去に霜に苗を当ててしまい枯らしてしまった経験があるので、越冬には注意してします。
越冬から苗を守る方法は、12月下旬頃から気温が大幅に下がってくる前に「寒冷紗」を張りトンネルを作ります。
虫除けにもなるので、効果的ですが、寒冷紗を張る場合トンネル内の温度が上がり苗の生長を促進させる可能性があるので、気温が下がる手前でトンネルを張るように気をつけています。
霜で苗が枯れてしまわないように、越冬対策はしっかりしておきましょう。
③苗をグングン成長させる「追肥タイミング」を見逃さない
ソラマメの追肥タイミングは2回しかありません。
追肥の回数や元肥の量が多いとつるぼけ(株だけ大きくなって、花や実がつきにくくなること)になるので注意が必要です。
まずは、土づくりの際は元肥を少なめにすること。
追肥のタイミングは
冬を越して気温が上がるタイミング(2月下旬頃)
ソラマメの花が咲いたタイミング
の2回追肥を行います。
それぞれ株がグングン大きくなるタイミング、花から大きなサヤ&豆がなるタイミングになります。
追肥タイミングを逃さずに大きな株とサヤを育てましょう。
④花が咲くころ天敵「アブラムシ」被害に逢わないための対策
花が咲き、大きなサヤをつける最終関門で出てくるのが天敵「アブラムシ」。
ほぼ毎年と言っていいほど現れます。
古典的ですが、予防策としては、「シルバーテープ」を使用します。
使用方法は、株の茎折れ防止のための紐及び支柱にテープを風でヒラヒラ靡かせるように結びつけます。
これで無事アブラムシが寄り付いて来なければいいのですが、この予防策が通用せず、アブラムシが発生した場合は、アブラムシ退治が必要です。
ここでは、農薬を使わないとっておきの方法を紹介します。
【アブラムシ除去液の作り方】
- 準備物として、霧吹き、牛乳(消費期限切れでもOK)、唐辛子(1本)、酢(適量)
- 霧吹きの容器に、牛乳、唐辛子、酢を入れ混ぜます
- アブラムシがついている箇所に直接霧吹きで吹き付けます
- アブラムシがついている箇所、全箇所に行いましょう
- 日を空けて数回同様に吹き付けると、アブラムシは付かなくなります
牛乳噴射除去の方法は、農薬を使わず安全だし、効果が実感できる除去法です。アブラムシの被害を受ける前にしっかり除去しましょう。
⑤大きなサヤをつけるためのコツと工夫
大きなサヤをつけないと、大きなソラマメを収穫することができません。
大きなサヤを収穫するのに大切なことは、
- ソラマメの品種で大きなサヤが収穫できる品種を選ぶ
(例)タキイ「三連」「仁徳一寸」 - 株間をしっかりあける(65cm)
- 苗を成長させすぎない
- 追肥をタイミングよく与える
- アブラムシに気をつける
これを守れば、大きなソラマメは収穫できます。
いかがでしょうか。大きなソラマメを栽培するためのコツは、
- 苗を枯らしてしまわないように植えつけ時期はしっかり守る
- 霜で枯れさせてしまわないように寒冷紗(かんれいしゃ)をかける
- 苗がぐんぐん生長する、花が咲いたタイミングの追肥を逃さない
- アブラムシは特製有機殺虫剤で早めに除去しよう
- 「摘芯」と「芽欠き」をしっかり行い大きなサヤを収穫する
長くなりましたが、ここまでお読みいただいてありがとうございます。
この記事が初めてソラマメを栽培をされる方に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
このブログでは、初めて貸し農園で野菜栽培を始められる方に栽培方法を紹介していますのであわせてお読みいただければと思います。
また、ココナラで野菜栽培の相談も承っていますので、お気軽にご相談くださいね。