私は貸し農園で会社の休みの週末を利用して野菜づくりを始めて8年になります。
今では年間通じて40種類以上の野菜を栽培しています。
今では野菜づくりにもすっかり慣れましたが、はじめた頃は試行錯誤で失敗の連続でした。
このブログでは、私が野菜づくりをはじめた頃に知っておけばもっと上達が早かったのにと思う栽培のコツを紹介していきます。
気温や降水量、日照時間によって思いどおりの野菜が収穫できないこともありますが、種や苗から育てて収穫できた
野菜の美味しさは格別です!!
一緒に美味しい野菜がいっぱい栽培しましょう!
目次
まずはキュウリの栽培に必要な基本情報をまとめてみました。
項目 | 内容 |
栽培時期&期間 | 4月上旬(種まき)〜7月初旬 |
育苗方法 | ポット育苗 |
発芽地温 | 20℃〜30℃ |
生育適温 | 25℃〜30℃ |
好適土壌酸度 | 中酸性〜中性 |
畝幅 | 50cm |
株間 | 1列植え:90cm|2列植え:120cm |
連作障害の有無 | あり ※2〜3年程度空けるのが好ましい |
キュウリの植えつけの時期には注意しましょう。
ホームセンターは3月頃に店頭に並びます。
売り切れないように焦って購入し植えつけをすると、
気温が低いので枯れてしまいます。
透明カバーなど気温の低い場合の保温対策はありますが、
GW前後の植えつけ時期をイメージしましょう。
では、キュウリの栽培手順を紹介していきます。
特に株の仕立て、摘花・摘実作業は初めはコツがいります。
事前にしっかり予習しておきましょう。
・苗ポットへの種まきは4月初めくらいが目安です
・キュウリは苗ポットでの育苗がおすすめです。特に気温の低い時期は夜は家の中に
入れるなど防寒対策が必要です。
・ポットに入れる土は種まき用の土がおすすめです。 発芽に最適な成分が配合された土なので発芽率がよく、育成が早いのが特徴です。
・苗ポットに3粒種を蒔きます。生長に合わせ「2本立て」「一本立て」にします
・畑には苗が一本になった状態で植えつけます
・植付けの2週間前には土づくりを始めましょう
・苗が生長しいやすいよう、中酸性〜中性に酸度調整します。
・植付けの2週間前に「苦土石灰」で酸度調整、1週間前に「元肥」を施します。
・キュウリの根は浅く広く張るので、
元肥はまんべんなく畝全体に行き渡るようにします。
・苗を植えつける前に畝を立てます
畝幅は、1列上の場合90cm、2列植えの場合は120cmの幅を確保します。
・畝を立てた後、黒マルチを張ります。
・ポット苗を植えつけていきます。
株間は50cmほど空けます。
・苗を植えつけた後、仮支柱を立てます。
仮支柱の高さは60cmもあれは良いでしょう
・立てた支柱に麻紐などで苗と支柱をつなぎます
苗を支柱に誘引することで、風の影響で苗が倒れたり折れたりするのを防ぎます。
・株の生長に合わせ支柱を立てます。
支柱の長さは180cmが最適です。
・支柱を立てた後はツルを伸ばすためのネットを張ります。
・株の成長に合わせ追肥を行います
・追肥の頻度は2週間に一度、株元と畝の両端に化成肥料を撒きます
・液肥を巻く場合は、毎週撒くようにします。
※キュウリは肥料を好みますので、肥料を切らさないよに気をつけましょう。
・追肥をした後は熊手等で軽く土壌をほぐし肥料が土壌に馴染みやすくします。
また、その際に株元に土寄せをおこない株の倒伏を防ぎます。
・摘花&摘実をおこないます。
・摘花は1番初めについた花を除去します。
・摘実は1番初めについた実は小さなうちに取ります
・摘花&摘実を行うことで、幼い株の負担を減らし生長を促します
・キュウリの実が大きくなれば収穫をしていきましょう。
・実がつき始めたころは特にしっかり水を撒き、水を切らさないようにします。
・キュウリの実は花が咲いてから10日後には20cm程度の収穫サイズになります。
生長の初めの頃にしっかりした株を作ることが大切です。
また、実がつき始めたころには追肥と水やりをしっかりあげる
ようにしましょう。
形の真っ直ぐなキュウリをたくさん収穫するためのコツを紹介していきますね。
また、夏の間水分の多いキュウリは重宝しますよね。
たくさんキュウリを収穫するコツと合わせて、長期間キュウリ
を収穫できる方法も紹介していきます。
①キュウリ苗を植え付けるまでの「育苗」&苗購入は大切
しっかり育苗した元気な苗を植えることは、病気のないしっか
りした株を作っていく上で大切なことです。
しっかりした苗を育てるためには、苗を購入する、
種を蒔くタイミングに気をつけましょう。
また、植え付けるにあたり状態の良い苗とはどんな苗なのか
事前に知っておくことも大切です。
植えつける前までの「育苗」または、育ちの良い苗を購入することは大切です。
「育苗」に際してまず大切にしたいことは種をまく時期を守ることです。
植えつけ時期の1ヶ月前が基準です。
GWに植え付けを考えているのであれば、4月上旬にポットで種まきを行いましょう。
また、より元気な苗を育苗するために、ポット1つに種を3粒蒔きます。
発芽した苗からより形や威勢の良い苗を1本選び植えつけます。
「苗を購入」して植える場合も、購入タイミングは大切にします。
3月下旬になるとホームセンターで苗が並びます。焦って植えつけ時期よりも早
く購入してしまうと、苗が大きくなりすぎてしまいポットの中で徒長(老化)し
てしまいます。
また、購入の際には病気がなく、主枝が太い元気な苗を選ぶようにしましょう。
キュウリ苗の選び方・うまく育たない場合の原因参考記事
元気なキュウリ苗の選び方とコツ|間違いのない苗選びキュウリ苗がうまく育たない6つの原因と対策
②キュウリの株元をしっかり仕立てる
苗を定植してから実をつけるまでに土台となる株に生長させる
ことが大切です。
しっかりとした土台をつくると、形の良い多くのキュウリが
収穫できるようになります。
キュウリ仕立て方のポイント参考記事
③肥料&水は切らさない!
形の良くないキュウリができたり、実になるための雌花が
あまり咲かないという状況が見られると、
原因は肥料切れまたは水切れの可能性が高いです。
形が良い多くのキュウリを収穫するために肥料や水切れには
注意するようにはしましょう。
キュウリ肥料のやり方参考記事
④キュウリ株の病気&虫を発見した場合は早期の対策を
せっかく大きな株に育ってきても病気にかかってしまうと
台無しになります。
ベト病は他の株にも転移しますので早期発見と
病気にかからないための予防策が必要です。
病気と合わせて注意したいのが虫です。
株が育つのに大切な葉っぱを食べて弱らせてしまうので、病気同
様早期発見と防虫対策をするようにしましょう。
キュウリの葉っぱに病気が出た場合・害虫対策参考記事
キュウリ株の病気が葉っぱに出た場合の原因と対処法キュウリに発生する害虫対策|症状からみる農薬以外の対処&予防法
⑤長く収穫を楽しむためにズラし栽培がおすすめ
キュウリを長期間収穫するにはズラし栽培がおススメです。
時期をズラして苗を植え付けることで、
長い期間美味しいキュウリが収穫できますよ!
キュウリずらしまきの方法参考記事
⑥おばけキュウリまで極力育てないようにしよう
収穫時期が遅れてしまうと、通常の大きさの2〜3倍のキュウリ
に育ってしまいます。通称「おばけキュウリ」中の種が
大きくなり食べにくくなるだけでなく、
株に負荷がかかるので注意しましょう。
では、キュウリ栽培のコツをまとめてみましょう。
- まずは基本情報を参考に栽培計画を立てよう
- 栽培タイミングを参考にカレンダーなどでスケジュール化がオススメ
- 苗を植えつける前にしっかり育苗する
- 苗を購入して植える場合は状態の良い苗を選ぶ
- まずは初期段階でしっかりした株元に育てるため、仕立ては大切
- しっかりした実をつけるためには、肥料と水は切らさないように注意
- 生長を妨げる病気や害虫は見つけ次第適切な対処をおこなう
- 秋まで長く栽培するためにずらしまきで栽培しよう
- 株に負担をかけないために実は育ちすぎないように気をつけよう
いかがでしょうか?
適切な栽培方法や作業タイミング、注意事項の知識を守ることで
形や状態の良いキュウリを栽培していきましょう!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。