キュウリの株は植え付けたあと生長に合わせて仕立てを
していくだけで収穫量が変わり収穫期間を伸ばすことができます
仕立てに必要な作業&方法を紹介します。
目次
そもそも「仕立て」とはなんでしょうか?
仕立てとは、キュウリの株がまだ幼い間、葉やツルの生長をコントロール
し、土中で根をしっかり張せます。
そうすることで、しっかりした株元を作ります。
しっかりした株元を作ることで栄養分が株全体にしっかりと行き渡るように
なり、多くの収穫量が見込め、病気にも強くなるというメリットがあります。
キュウリの仕立てにはどんな作業が必要でしょうか?
いろいろな種類がありますので整理していきますね
名称 | 作業方法 |
整枝(せいし) | 余分な葉やツルを除去する作業です。 |
わき芽摘み | 主枝と本葉の間から芽が伸びてきます。 その出てきた脇芽を取ってしまう作業です。 |
摘芯(てきしん) | 成長点を摘んでしまう作業です。 |
摘花(てきか) | 1番初めにできた花を摘んでしまう作業です。 |
摘果(てきか) | 1番初めにできた実を大きく育てずに摘んでしまう作業です。 |
整葉 | 下の方の茶色くなった葉を取り除く作業です。 |
また、合わせて説明をわかりやすくするためにキュウリの名称を紹介ます。
部位名称 | 説明 |
主枝(親づる) | 初めに出てくる1番太い幹のこと |
子づる | 主枝と本葉の間から出てくるわき芽を伸ばしたツルのこと |
孫づる | 子づると本葉の間から出てくるわき芽を伸ばしたツルのこと |
キュウリの仕立て方法を説明します。
キュウリを仕立てる目的は「しっかりした株元を作ることです」。
ですので、キュウリの株が成長する初期段階の作業になります。
成長の中盤からは伸ばし放題で大丈夫です。
※主枝から発生する本葉の一枚につき1節と数えます
子づるに雌花がついたら、その先についている葉を2枚残し、そこから先のつるは摘み取ってしまいます。
※子づるに1〜2つの実を収穫が目安。
※葉がなくなると果実に成長しないので先の2葉位は残すようにしましょう。
支柱の高さは作業ができるくらいの高さ(180cm)の長さが目安です。
初期段階での株に負担をかけないためにも大きくなる前に取り除いてしまいましょう
摘葉は風通しや採光を良くし、雨での泥跳ね等のリスクをなくします。
苗の種類には「節なり型」と「地這型」の2種類があります。
「節なり型」とは字のごとく節ごとにキュウリの実をつけます。
「地這い型」は、節一つ飛ばし毎に実をつけます。
節なり型の仕立て方法は上記で紹介したように整枝やわき目摘みをおこなって
育てるのですが、
地這え方の場合は、節の一つ飛ばしに実が付く分ゆっくりと生育するので、
放任主義でも収穫期間が長く栽培することができます。
ですので、細かい仕立ては苦手という人は、地這い型の苗でネット張りで
栽培すると良いでしょう。
ただ、ツルが伸ばし放題の状態になるので株間は広げて育てた方が良いです。
キュウリ苗の仕立て方はわかりましたか?
これは取ってもいいの?これは伸ばしてもいいの?
と初めは覚えるまでは大変でした。
慣れたら迷うことなく作業することができますので
チャレンジしてみましょう。
では、キュウリの仕立ての方法のまとめです。
- 株の初期段階で仕立てをおこない、しっかりした株の土台をつくる
ことは、長期間いキュウリの実を収穫するには大切。 - 仕立て方法は作業工程や種類が多く難しそうだが、慣れると
簡単な作業 - 株間がしっかりとれ栽培面積が取れる状態であれば、地這型の苗を
ネット張りで放任で育てても収穫期間を長く栽培できます。
以上がキュウリの仕立て方の方法です。
仕立てをしっかりおこなって、土台のしっかりした株を育てていきましょう!
【筆者の紹介】
私は貸し農園で週末の休みを利用して野菜づくりを始めて8年になります。
今では年間通じて40種類以上の野菜を栽培しています。
今では野菜づくりにもすっかり慣れましたが、初めは試行錯誤で失敗の連続でした。
ここでは、私が野菜づくりをはじめた頃に知っておけばもっと上達が早かったのにと思う栽培のコツを紹介していきます。
温や降水量、日照時間によって思いどおりの野菜が収穫できないこともありますが、種や苗から育てて収穫できた野菜の美味しさは格別です!!
一緒に美味しい野菜がいっぱい栽培しましょう!
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