キュウリの栽培は種まき時期が3月からと早い分、
7月の終わり頃には終了してしまうの。
他の夏野菜に比べて収穫の終わりが早いので、
収穫時期を長く楽しめる方法はないかな?
キュウリの収穫を長期間楽しむ方法として
キュウリの「ずらしまき」という方法があるよ。
キュウリの種まきをずらしてまくってのは聞いたことあるわ。
それってほんと効果的なのかな?
最初の育苗方法と同じ要領で栽培したらいいのかな?
【まずは結論です】
キュウリのずらしまきで秋までの長期間に渡って収穫を楽しめます
ただ、3月初めの種まき〜育苗と栽培の仕方が変わるので注意が必要です。
どんな点に注意したらいいかと言うと、
【ずらしまきの注意点】
①初めに植えた苗と同じ箇所に植えると連作になり障害が出る。
②7月以降の気温が高い時期にまく種は暑さに強いものを選ぶ
③初めの株に病気が発生した場合、移る可能性があるので植え付け場所に注意。
④夏に苗を育てる場合は、直接種まきで栽培する。
⑤最後に植える苗は暑さに強い「地這い型」のものを選ぶ。
ではこれから、秋までの長期間キュウリの収穫ができるように注意点を
一つ一つ説明していきます。
目次
キュウリ苗画像
まずは、ずらしまきとはどういうことなのか、解説していきますね。
キュウリのずらしまきとは
植えつけ時期が早い分、夏野菜の中では早めに収穫が終わるキュウリ。
ただ、キュウリのずらしまきという栽培手段を使えば秋までの長期間で
栽培が可能になります。
具体的には、1ヶ月から1ヶ月半くらいの間隔を空けて種まきをします。
間隔をずらして種まきをしていくことで収穫タイミングをずらすことが
できるのです。
キュウリずらしまきの種まきタイミング
ずらしまきのタイミングを見ていきましょう。
ずらしまきは春から夏まで2〜4回ずらして種まきをすることが可能です。
イメージ的には苗が植えつけ可能(本葉4枚くらい)になれば、
新しい種まきをするというイメージが最適です。
1回目の種まきは気温が低い時期なのでポットに種まきをして育苗し
4月中旬〜下旬に植えつけます。
1回目と同様。
ただ、2回目に関しては種をポットでなく、直播でまきます。
2回目と同様、畝に直播で発芽させます。
ただ、気温が高くなる時期なので暑さに強い品種を選ぶようにしましょう。
3回目の種まき同様暑さへの耐久性が強い苗を選ぶことと同時に、
つるを地面に這わせる「地這い型の品種を選ぶと良いでしょう。
さらに、キュウリのずらし栽培が失敗しないように、
気をつけた方が良いポイントを紹介していきます。
①2回目以降のキュウリの植え付け場所は連作に気をつける。
2回目以降のずらしまきをする際は、最初に植えた株から離した場所で
種まきをするようにしましょう。
最初に植えた苗と同じ場所に種まき植えつけを行うと、
「連作障害」が発生し、苗が病気にかかったり、生育が悪くなったりします。
②気温が上がる6月以降の種は暑さに強い品種を選ぶ。
キュウリは乾燥に弱い野菜です。
気温が高くなると土が乾燥し育ちにくい環境になります。
しっかり水やりをして土壌の乾燥を防ぐのはもちろんですが、
気温が高温の場合でも育つ夏に強い品種の種を選ぶことが大切です。
「夏すずみ」や「北進」の品種が暑さや病気に強くおススメです。
③病気が発生した場合移らないよう植えつけ位置は離す。
はじめに植えたキュウリの株や葉に病気が出ることを考慮した
植えつけが必要です。
病気の株や苗の近くに植えつけると新しく発芽させた苗にも移る可能性が
あります。連作障害の対策と合わせて極力植えつけ位置は離すようにしましょ
④夏の苗の生育はポット苗でなく、直播で栽培する。
キュウリのずらしまきの場合2回目以降はポットでの種まきではなく、
畑に直で種まきをおこなう直播がオススメです。
苗の状態を随時確認できるなら良いのですが、気温が上がると、
植え付けた苗の根が張る前に土が乾燥し、苗を枯らしてします。
⑤夏の暑い時期は暑さに強い「地這い型」の品種ものを選ぶ。
キュウリの品種には「節なり型」と「地這い型」の2種類があります。
「地這い型」のキュウリの品種は、ネットに這わせて栽培するのでなく、
通常は、地面に這わせて栽培します。
病気や暑さに強い品種なので、夏の暑い時期の栽培向きの品種です。
キュウリのずらしまきの方法や注意点は理解できましたか?
特に気温が上がる時期は土も乾燥しやすく、
根付かせるまでは注意が必要です
では、ここで復習しておきましょう。
- キュウリはずらしまきで栽培することで10月まで収穫できる。
- 月に1回づつずらせば、最大4回植えつけできる。
- ずらしまきの際は連作に気をつけ同じ場所に植え付けない。
- 夏は暑さに強い品種の種を直播で栽培する。
- ずらしまきは病気発生の際の保険としても効果的。
そのため、苗の植え付け場所は離して栽培する - 暑い時期は強い地這え型の苗に切り替えると栽培すしやすい
以上がキュウリのずらし栽培のまとめです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
【筆者の紹介】
私は貸し農園で週末の休みを利用して野菜づくりを始めて8年になります。
今では年間通じて40種類以上の野菜を栽培しています。
今では野菜づくりにもすっかり慣れましたが、初めは試行錯誤で失敗の連続でした。
ここでは、私が野菜づくりをはじめた頃に知っておけばもっと上達が早かったのにと思う栽培のコツを紹介していきます。
温や降水量、日照時間によって思いどおりの野菜が収穫できないこともありますが、種や苗から育てて収穫できた野菜の美味しさは格別です!!
一緒に美味しい野菜がいっぱい栽培しましょう!
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