トマトを栽培する際、1番理解がしにくいのが「仕立て」作業。
ただでさえはじめは作業方法に戸惑う上に、
品種により仕立て方が違い、人により仕立て方の基準が
違うのでどの仕立て方が良いのかわからないという声が多い作業です。
この記事では、私のトマト栽培の経験値をもとに、
- トマトの仕立て方が知りたい
- トマトの品種にあった仕立て方が知りたい
- わき芽を間違って摘んだ時の対処法が知りたい
このような、トマトの仕立て作業でよくある悩みを
解説していきたいと思います。
結論から先に話をすると、
しっかりした仕立てをおこなうには、
どれがわき芽なのか判別できるようになること。
わき芽が小さいうちに早めに取り除くことが間違いを防ぎます。
トマトの品種(実の大きさ)による仕立て方の違いは、
大玉トマトは一本仕立て、中玉・ミニトマトについては、
メリット・デメリットを理解して自分にあった仕立て方を決める
のが良いと思います。
私は貸し農園で野菜を栽培して8年になります。
年間40種類程度の野菜を栽培しています。
目次
まず、トマトを「仕立てる」とはどういうことかお話しますね。
仕立てをおこなうことで、栄養と日光を充分に実に行き渡り、
大きく立派なトマトが収穫できるようになります。
もし仕立てをしない(放任)で育てるとどうなるか。
結果、葉が生い茂る状態が日光を遮断し、葉っぱや茎に栄養が集中するので
実に栄養が行かず大きく育たなかったり、実がつきにくくなります。
トマトの仕立て方は主に2種類あります。
「1本仕立て」「2本仕立て」の2種類です。
違いは、
「一本仕立て」:主枝を1本で伸ばし、わき芽はすべて取り除く
「二本仕立て」:主枝を2本に分けて伸ばします。
わき芽を1本残して2本にして育てます。
になります。
では、具体的な仕立て方法を解説していきますね。
トマトの仕立て方法を説明する前に知っておきたい大切な
「わき芽」について説明していきます。
わき芽とは?
葉や主枝の付け根から出る芽のことです。
トマトは主枝に栄養を回して早く実をつけさせるように、
株が成長してくると、どんどんわき芽が伸びてきますので、
わき芽が出てきたら、判別のつきやすい早めに取り除くようにします。
わき芽は大きくなると主枝と区別がつきにくく
なるので注意しましょう。
トマトの一本仕立ての方法
トマトの一本立ての方法です。
わき芽をすべて取り除き、主枝1本で育てます。
栄養分を分散させない方法です。
- 苗が成長していく過程で、主枝と本葉の間からわき芽が伸びてきます
- 指で手前に折るとポキッと折れます。
- わき芽が大きくなり簡単に折れない場合は、ハサミで取り除きます
- 1週間に1回程度観察し、見つけたらすべて取り除きます。
トマトの二本仕立ての方法
続いて2本仕立ての方法です。
わき芽を1本だけ残しあとはすべて取り除きます。
- 主枝と葉の間からわき芽が伸びてきます
- 1本だけわき芽を残し成長させます
- 残すわき芽は、初めについた花房の下のわき芽です。
- それ以外のわき芽はすべて取り除きます。
間違って1番花下のわき芽を取ってしまった場合、他のわき芽でも
代用できます。太く育ちそうな芽が1番ですがわからない場合、
同じく一つ上の花下のわき芽を残します。
花下のわき芽は太い芽が伸びるので残すわき芽には最適です。
2本仕立てはどの芽を残しても大丈夫ですが、1番太くなる1番花の下のわき芽を残すようにしましょう。
トマトの品種によって仕立て方が異なります。
それぞれ仕立て方によって、メリット・デメリットがあります。
「1本仕立て」のメリットは、
栄養を実に集中させて大きく育てる
「2本仕立て」のメリットは、
収穫量が増える、1本折れた場合リスク分散になる
ことです。
逆にデメリットは、仕立て本数が増えるにつれ
わき芽をとる作業手間が増えます。
品種毎に適する仕立て方法は表のとおりです。
1本仕立て | 2本仕立て | |
大玉トマト | ◎ | ー |
中玉トマト | ◯ | ◯ |
ミニトマト | ー | ◯ |
「大玉トマト」は大きく育てたいので1本仕立て
「中玉トマト」は1本、2本でも大丈夫です。
私は収穫量重視なので「2本仕立て」にしています。
「ミニトマト」は収穫量重視なので2本仕立てがオススメです。
私は、作業負担を減らし収穫量を確保したいので、
伸ばし放題(放置)にしています。ミニトマトは仕立てをせずに
放置してもしっかり収穫できます。
「大玉トマト」はについては一本仕立てですが、
「中玉・ミニトマト」については、個人の考え方で判断しても
良いかなと思います。どちらを選んでも失敗することはないです。
トマト仕立て方は理解できたでしょうか?
はじめはどれがわき芽なのか、二本仕立ての場合はどのわき芽を残すと
いいのか戸惑うかと思いますが、慣れてくると容易に判別できる
よになるかと思います。
この記事の内容をまとめると、
- トマトの仕立てをおこなうことで栄養を必要な箇所に集中させ、
大きく甘いトマトを収穫することができる。 - トマトの仕立ての種類として、一本仕立て、二本仕立てあります。
一本仕立ては、わき芽をすべて取り除く、
二本仕立ては、1番花の下のわき芽を残し、他は取り除きます - トマトの品種により仕立ての種類が異なります。
- 大玉トマトは一本仕立て、中玉、ミニトマトは大きさor収穫量
を重視するかで仕立て方を判断するようにします。
以上がトマトの仕立て方になります。
この記事がトマトの仕立て方に悩んでいる人に少しでも
役立てば嬉しいです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。