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失敗しないはじめ方は全体の流れをつかむこと
貸し農園で畑は借りたけど、どうやって野菜づくりをしていけばいいのだろう?いざ始めるにも何から初めていいのかわからないので不安ですよね。
私は貸し農園で野菜栽培をはじめて8年になりますが、はじめたばかりは何からはじめたらいいのか、インターネットで情報を収集したり、周りの先輩に聞きながらなんとか育てていました。
ここでは、私の失敗経験やはじめた時の困ったことを踏まえながら、準備から収穫までの最低限必要な作業ステップをまとめてみました。大まかな流れを掴んではじめられることで、少しでも不安点や失敗が解消されればと思います。ぜひ参考にしてください。
小分けにしてみると収穫までいろいろなステップがあるものです。経験して後で振り返ってみるとなんでもないことですが、はじめはどうして始めたらいいか不安でいっぱいでしたね。
失敗をしないための収穫までのポイント
収穫までのステップを並べてみましたがいかがでしょうか。思ったよりも大変?これくらいならやれる!でしょうか?
では、もう少しステップごとにより具体的に失敗しないためのポイントを紹介していきます。
まずは、畑作業を行うにあたっての必要な用具を揃えましょう。
「作業農具や資材」「肥料」「服装や便利グッズ」
ホームセンターや野菜苗を扱っている園芸店にいくと揃えることができますよ。はじめは必要最低限の用具を揃えて、後は必要に応じて追加していくとよいと思います。
ここでは、必要最低限揃えておいた方が良い用具を紹介していきますね。
農具名 | 用途 |
平鍬(ひらぐわ) | 畑を耕したり、畝立てなどの土寄せに使用します。 鍬も色々種類がありますが、「平鍬」が一般的な鍬です。土がカチコチに固まっている場合は「備中鍬(びっちゅうくわ)」が硬い土を砕きやすく便利です。硬いっ土壌の場合は合わせて購入しておきましょう。 |
丸形ショベル | 土を深く耕す場合に使用します。「丸型」「平型」と2種類ありますが、深く掘る目的の場合は土に先が刺さりやすい「丸型ショベル」がよいでしょう。 |
草刈鎌(くさかりがま) | 雑草を刈り取るのに使用します。特に夏場は雑草との戦いです。丈のある雑草の場合は根元から刈り取れる「草刈鎌」があれば便利です。丈が大きくなる前に処理するのが楽に作業ができるポイントです。 |
ハサミ | 野菜の収穫時や、葉の剪定、作業ひもを切ったりなどに使用します。 収穫時には収穫用のハサミがあると株を傷つけにくく便利です。 |
支柱 | 「支柱」は大きくなった株を支えたり、実を支えるために使用します。株の大きさや長さ、実の大きさ(支える重さ)に応じて支柱の太さや長さが変わります。野菜によって使い分けましょう |
苗を元気な株に育て、立派な実や葉を実らせるためには「肥料」が必要です。肥料も色々種類はあります。私が主に使用しているのは以下の肥料です。
肥料名 | 用途 |
牛糞たい肥 | 土を野菜栽培に適したふかふかな状態にするのに使用する肥料です。土の中にいる微生物に栄養を与えます。 |
鶏糞肥料 | 野菜苗への最初に効かせる肥料、元肥(もとごえ)や追肥に使用します。値段も安価で購入できるのでありがたいです。 |
化成肥料 | 野菜苗への追肥に使用します。野菜の生育に必要な「チッ素」「リン酸」「カリ」がバランスよく配合されており、即効性があるので使いやすいです。 |
苦土石灰 | 野菜は酸性土壌ではうまく育ちません。そこで土の酸度が酸性に寄っている場合は肥料を入れる前に「苦土石灰」を撒きます。土壌が酸性に傾いているかは「酸度計」で測るのがいいですね。 |
服装は基本汚れてもいいものであれば何でも大丈夫です。特に夏場は日差しが厳しいので、日焼け対策や蚊にかまれないように「長袖」で作業するのがおススメです。それ以外に必要なものもあわせて紹介していきますね。
用具名 | 用途 |
手袋 | 農作業時にけがの防止や手が汚れないように使用します。 手のひらにゴムなどで滑り止め加工してあるものが使いやすいです。 |
帽子 | 特に夏は直射日光のもとで作業をするので、熱中症対策としても帽子被って作業するのがいいです。 |
長靴 | 履き物は長靴がベストです。膝くらいまである「ロング丈」のものが汚れにくくおススメです。 |
虫よけスプレー | 蚊の対策は必須です。私は比較的噛まれにくい体質ですが、多い時はよく噛まれます。虫よけスプレーなどで蚊の対策を用意しましょう。 |
作業の目的に応じた用具を揃えるだけで効率が随分違います。
はじめは種類や使い方もわからないと思いますので、ベーシックなものから揃えるといいと思います。
作づけ計画とは、何の野菜を植えるかを事前に決め、畑の設計図を作ることです。
毎年同じところに同じ作物を植えると、「連作」と言って育ちが悪くなったり、病気になりやすくなったりします。「連作」でせっかくの苗をダメにしないように年間での栽培計画を立てましょう。
私は「春夏野菜用」と「秋冬野菜用」の2種類の計画を用意しています。最終的に栽培に成功したか、失敗したかを振り返ることにも使用できますので、作成すると便利です。
作づけ計画で何を植えるのか決まったらその「作付け計画表」に合わせ「畝」を作っていきます。はじめは耕した後、土壌の酸度をはかり、必要であれば「苦土石灰」を「肥料」を撒く2週間前くらいに撒き土に慣れせておきます。
その後畝を立てた後は、その作物に合わせた方法で「肥料」をいれていきます。
作業ステップの中で一番力が必要で疲れますが、しっかり耕し肥料を入れておくと作物の成長度が随分変ってきます。
作付けの計画に基づいて野菜の種や苗を植えていきます。作物によりますが、苗があるものは苗を植える方が簡単で種から始めるより早く収穫できます。
初心者の場合は、値段は高くなりますが、「接木苗」を選ぶのをおすすめします。苗が病気にかかりにくく、失敗のリスクを軽減できます。
苗や種は作物によって植えつけ間隔が異なります。適切な間隔を開けてあげると形の良い大きな野菜が収穫できますよ。
基本のメンテナンスは「水やり」作業と追肥作業。
特に水やりは最初のうちは毎日あげないと不安になります。毎日水やりが可能であれば、土が乾きに応じて毎日あげるのも良いですが、私は基本週末の水やりのみです。毎日カンカン照りの天候が続かない限りは、週末だけの水やりで十分です。
雨が土の中に染み込んでいるので意外と大丈夫です。週末には化成肥料や有機肥料を追肥としてしっかりあげた方が良いです。
土づくりから追肥、メンテナンスまで。愛情をたっぷりとかけた野菜はきっと格別です。贔屓目なしでスーパーや八百屋さんで買った野菜より美味しく感じます。
とれたての新鮮野菜を早速料理して美味しくいただきましょう!
初心者でも失敗しない野菜作りのはじめ方のまとめ
はじめは皆初心者なのでわからないことでいっぱいです。わからない時はネットで色々調べるのもいいですし、同じように畑を借りて頑張っている先輩に色々聞いて学んでいくのもいいと思います。
結構教えることが好きな人が多いですよ。大人も子供も、老若男女色んな人と仲良くなることも貸し農園の楽しさの一つです。
何年経っても植えた野菜のはじめの一個は感激します。豊作の時も失敗することも、たまには場所によっては動物に荒らされてしまうこともありますが、美味しい野菜に育つよう、愛情を注ぐことが醍醐味だと思います。
野菜栽培を楽しみましょう!